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(読書めも)レヴィ=ストロース講義 現代世界と人類学
レヴィ=ストロース講義 現代世界と人類学 
C,レヴィ=ストロース  川田順造・渡辺公三訳 平凡社ライブラリー

カバーから
20世紀最良の知的遺産たる構造主義は、21世紀世界の難問にいかに答えるのか。
構造主義を提唱した文化人類学の泰斗が、性・開発・神話的思考など、アクチュアルな
キーワードを通じて、第三のユマニスムとしての人類学の新しい役割を説く。
日本文化への鋭い洞察を示す、一九八六年、東京での三回の講演と質疑応答を収録。
以上、カバーより

レヴィ=ストロースが気になっておったのです。
読まなくちゃと思って
とりあえず本書と悲しき熱帯を買って
そのまま放置して。。幾星霜。

で!本書。。。
レヴィ=ストロース入門としてなかなか良かったかもしれん。。。
1986年に行われた講演と質疑応答をまとめたものです。
1986年というと27年前ですか。
だがしかし
今なお示唆に富む、今だからこそ重要な内容が多く
レヴィ=ストロース読むべ!というテンションが高まりますた☆

ワタスが付箋を貼った箇所をいくつか。。


第一講 西洋文明至上主義の終焉―人類学の役割
 
P48
日本の例としては、「土着主義」ともいわれる本居宣長(1730~1801。江戸中期の国学者)の学派が、日本文化、日本文明に固有のものと思われるものをとりだそうとした試みをあげられないでしょうか。
 本居宣長は、中国との白熱した対話を通じて、その企てを実現したのです。

……すんばせん、ワタス日本人なのに本居宣長について全く知りませんでした。
これから補足しようと思います。


P57
 人口規模を小さく保つこと、自然資源について驚異的な知識をもつことが、彼らに生きていくことを可能にしています。その彼らの状態を「豊かな状態」と呼ぶことは、ややためらわれるかもしれません。
 ところが、オーストラリア、南アメリカ、メラネシア、アフリカにおける綿密な研究が明らかにしたところでは、彼らにとっては稼働人口による一日二ないし四時間の労働で、まだ食料生産に参加していない子供と、すでに引退した老人を含めた家族全員の生存を確保するには十分なのです。現代人が工場やオフィスで費やす時間との、何という違いでしょう。
(略)
 人類は、数万年にわたってこれに類する状態で生きてきたと考えられます。だとすればむしろ、農業、牧畜さらには工業化によって人類は、だんだん窮屈に現実の領域に「連動(クラッチ)させられて」きた、と言うことさえできましょう。とはいえ、19世紀から今日まで、この連動は哲学的概念、イデオロギーによって、間接的に行われてきました。

……豊かさの源泉が人口を小さく保つこと、自然資源について驚異的な知識を持つこととは。。


P63
 人類学の第一の教訓として、私たちは次のことを教えられるのです。すなわち、私たち自身のものに比べて、どれほど衝撃的で非合理に見えるものであっても、それぞれの社会の習慣や信仰は、ある体系を成していること、そしてその内的均衡は、数世紀をかけて達成されたものであり、たったひとつの要素を除くだけでも、全体を解体させる危険があるということです。

……そうです、こういう点にデリカシーがなくてはいけませんね!!

そして
講義の内容も重要なのだが、その後の質疑応答も重要よ。

P66
 ただ今のご指摘は、まったく正しいと思います。現代私たちは、文化の多義性の問題が一九世紀、あるいは二〇世紀初頭とはまったく違ったかたちで問われる新たな歴史段階に入っているということは確かです。ただ私は、以下の三つの点を指摘するにとどめたいと思います。
 第一に、文化の多様性は今日でも、私たちが考えているよりはるかに高いレベルで残存しているということです。
(略)
 第二に、多様性は私達の社会内部にも存在するが、充分に研究されていないということがあります。
(略)
 次に第三点として、私たちがもし、人間社会にとって多様性はなくてはならないものであるというほうに、賭けるという言い方が許されるとすれば、今日、世界をおおおいつくそうとしているこの均質的な大文明の内部に、「差異」が生じてくるのではないでしょうか。あるいは「差異」はもう生まれはじめているのに、私たちがその意義を理解していないだけかもしれません。
 こうして、今まで人類学者の研究対象であった「外的」多様性に対し、「内的」多様性といもいうべきものが生まれ、これがふたたび人類学者の存在をかけがえのないものとするということにはならないでしょうか。

……質問がいいので、レヴィ=ストロース先生からいい回答を引き出してる!にゃっ!!


第二講 現代の三つの問題―性・開発・神話的思考

P113
 理想的なのは第三の道、すなわち、文化面ではこれまでと変わらず多くの秩序を生みだしながら、社会におけるエントロピーの増大という代価を避けていくという生き方でありましょう。
(略)
 エレクトロニクスによって私たちは、人間を機械におとしめることで歴史をつくってきた文明から、より賢明な別の文明への移行の可能性を垣間見ることができるかもしれません。この文明は、今日のロボットにうかがえるように、機械を人間に変えていくことにさえ成功するかもしれません。
 そのとき、進歩を生み出す任務はすべて文化によって担われ、進歩を可能にするために人間を社会に従属させるという千年来の呪縛から、社会は解放されることになるでしょう。

……楽観的な未来像であると思うのですが「理想的な第三の道」について語っているのですから、楽観的でよいのでしょう。人類学者のレヴィ=ストロースが理想的な第三の道の可能性について語っているということは、そちらに進む可能性もあるということなのよね。。

P132
 申しわけありませんが、ただいまのご質問にはお答えできません。というのも、人類学者はまず何よりも自分の直接経験によって知ったことについて語るべきであるという、職業倫理に反することになるからです。

……ふむふむ、職業倫理に照らして答えられませんと回答してもいいのか。


第三講 文化の多様性の認識へ―日本から学ぶもの

P166
(略)第一に、日本的「封建制」と呼ばれるものは武士道精神に彩られ、動的で実用的精神に富んだものであり、西欧封建制とは表面的にしか類似していないものです。それはまったく独自の組織形態をもっていました。

……私、西洋史にもうといし日本史にもうといので。。色々と論外ですね。。賢者は歴史に学ぶと言いますからね。。

P213
 私たちは将来、人類がどのような形での多様性を存続させることになるのか予見しているわけではありません。しかし、多様性を保持するための手だてを見いだすだろうということは、確実に言えると思います。

……多様性の保持ということにワタシは希望を持っています。。


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【2013/05/09 05:30】 | 書評・哲学
天体のアート☆Thalia(たりあ)


読書めも・占星術の話題・素敵な友人の話・たりたんの日常。

プロフィール

占星術実践家Thalia(たりあ)

Author:占星術実践家Thalia(たりあ)
表記はThaliaですが、読み方はひらがなで「たりあ」だと嬉しいです。

Thalia=ギリシャ神話の喜劇の女神さまから名前をいただきました。
お笑い占星術がわたしのスタンス。

原稿執筆、講座、ワークショップを中心に活動中。
占星術・タロット・色彩と象徴の物語の可能性を多方面からアプローチ中。お笑いのテイストが入ったトークで、濃い内容を展開しています。
占星術を「自分と宇宙を信頼するための技術(スキル)」と考え、多くの人とその智恵を分かち合うために、情報発信中。日々、お勉強!!です。

特技は「書生の処世術」

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